
日本観光研究学会(JITR)は、観光に関する研究とその連絡連携および促進を図り、観光研究の発展に貢献することを目的として設立された学術団体です。本学会は、1986年、わが国の"観光に関する研究者の集まり"であることを明示した「日本観光研究者連合」の名称によって設立されました。その後8年間の活動によって組織としての基礎がかなり整ってきたことをふまえ、組織と活動の拡充を目指して、1994年度会員総会において、現在の名称に変更しました。本学会は、120余名の設立発起人によって発足しましたが、その後、多くの方々が本学会の主旨に賛同して入会され、現在約800名の会員を有し、観光研究・教育ならびに実践的研究の第一線で活躍している観光研究者による全国組織となっています。
本学会は、会員相互の研鑚と協力とによって、観光に関する理論と学術的体系の整備を推進するとともに、新しい時代を展望した観光のありかたについて指導的役割を果たすことを意図した活動を展開しています。
近年、 2003年の観光立国宣言以来、2004年観光立国推進基本法、ようこそジャパン、2008年観光庁の設立など矢継ぎ早に、観光施策が展開されてきました。
このように観光をめぐっては、学会の内外ともに大きな動きの中にあり、本学会は、観光に対する"学術的研究"をさらに推進するとともに、観光研究における"国際交流"と"学際交流"を促進することが課題です。これまで着実に成長してきた学会が今後名実ともに観光学をリードしていくためには、この変革の時代に対応した改革がさらに必要であると考えております。
まず、一番の課題は、高度な観光研究の活性化です。大会論文は、毎回100編を超える勢いで多くの論文が投稿されていますが、審査付き論文を掲載する学会誌「観光研究」への投稿を増やしていくことがこれからの課題です。
また、引き続き総会や大会時のシンポジウムや研究懇話会などの活性化を通じ、世代間の交流やお立場や分野の異なる方々の交流機会を増やすことも必要です。近年、全国に新しく観光系の学部・学科、大学院が誕生しておりますが、新たに研究・教育に携わられる方々の交流ネットワークの一翼を担うことも役割の一つと考えております。
国際的な交流についても、ますます東アジアを中心とした観光交流が活発になっており、互いに情報交換をしつつ、学術交流の活性化を進めて参ります。